Z世代を中心に広がりを見せている「静かな退職」。
元はアメリカを中心に
急増していた働き方ですが、
近年日本でも若者のみならず、
40代~50代の人まで広がっているようです。
静かな退職とは、
あまり良くない働き方として、
企業側の対策などが多くネットに上がっています。
しかし、本当にデメリットだけなのでしょうか?
当事者にとってのメリットはないのでしょうか?
この記事を読めば
・静かな退職とはなにか
・静かな退職のデメリット
・静かな退職のメリット
がわかります!
〇自己紹介◀rukkochan
X(旧Twitter→るっこチャンネル/元鬱仕事術)
大学で4年間、心理学を勉強。
人生初の営業職で、自身も鬱になる。
本を読むことだけは好きだったので、
病院に通いながら1か月に20冊の本を読み、
蓄えた知識を実践しながら生きています。
静かな退職とは何か?
”「静かな退職」とは、仕事に対する熱意を失い、
必要最低限の業務だけを淡々とこなす働き方を指します。
実際に退職はしていないものの、
心理的には会社を去っている従業員のような状態です。”
(引用元:https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0153-quiet_quitting.html)

特徴
・契約内のことはするが、積極的に
自分から仕事を取りに行ったり、
新しいアイデアを出したりはしない
・残業や飲み会などの社内イベントに参加せず
仕事とプライベートを完全に分ける。
・無駄な会議には参加せず、
参加したとしても発言はしない
昔のように、人生の重きを仕事に置かず、
ある程度生活できるくらいの収入を得ながら、
プライベートを大切にしているようです。
原因
この「静かな退職」がここまで広がりを見せたのには
原因があります。
・ハッスルカルチャーの衰退
・ワークライフバランスの重視
・終身雇用制度の衰退
・リモートワークの浸透
ハッスルカルチャーの衰退
ハッスルカルチャーとは、
昭和時代のような、
人生の重きを仕事に置き、
夜中までの残業や休日出勤が当たり前とされていた
風潮のことを指します。
今では雇用環境の是正も進み、
若者もどこか達観している様子が見て取れます。
ワークライフバランスの重視
近年では、”ワークライフバランス”という言葉を
当たり前に聞くようになりました。
仕事に重きを置く時代が衰退し、
プライベートの時間を大切にすることで、
幸福度を高めたり、自己実現のための時間をとったりしている
ようです。
生き方も多様になった時代。
昔は人生=仕事だったものが
趣味・家族・ペットなど、様々になったからこそですね。

終身雇用制度の衰退
昔は終身雇用制度が当たり前でした。
企業に入社して、定年を迎え、老後は年金で過ごす。
つまり、会社に所属してさえいれば、
会社が人生を守ってくれたわけです。
しかし現代は、その終身雇用制度が崩壊しつつあります。
リストラや転職、退職金がない、など。
つまり、自分のキャリアプランが、
企業に所属しているだけでは確立されないということです。
そうなると、企業に依存せずに、
自分のキャリアを確立させていかなければなりません。
それでは企業への忠誠心がなくなっても
おかしくないというものです。
静かな退職のデメリット

【会社のデメリット】
・生産性の低下
・リスクマネジメントの低下
・他社員への負担の増加
【当事者のデメリット】
・評価が下がり、昇進や出世に影響する
・周囲からマイナスイメージを持たれる可能性がある
・スキルアップができない
会社にはもちろん、デメリットはありますが、
当事者にもデメリットはあります。
しかし、その多くが出世や周りからのイメージに
関わることなので、
「出世しようと思ってないし、
周りからどう思われてもいい!」
と思っている人からしたら、
あまり気にならないポイントかもしれません。
静かな退職のメリット

【会社のメリット】
・残業代が発生しない
【当事者のメリット】
・プライベートが充実する
・資格勉強など、自己実現のための時間が取れる。
・煩わしい人間関係から解放される。
・プレッシャーを感じずに働ける。
会社側のメリットはあまりないように思います。(笑)
もしほかにもあったら教えて下さい。
当事者側としては、やはり仕事に依存しないことのメリットが多いように
見受けられます。
中には、
ほかに事業を2~3個やっているから、
この会社では「静かな退職」をしている。
という人もいるようです。
ポジティブな理由で
静かな退職が利用されていることもあるんですね。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は最近流行り(?)の
「静かな退職」についてみていきました。
これから、静かな退職の活かし方も
どんどん多様化していきそうな気がします。
人一倍人間関係で悩んできた
ADHDやASDの人たちは、
もしかしたらこういう働き方を
活用してみてもいいのかもしれませんね。
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相談フォームより。
ではまた次の記事で。
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