発達障害が増えている?疑似発達障害とは?

心理学系

近年、発達障害の人が増えていると
巷で話題になっています。

それだけを聞くと

「え…食べ物が影響しているのかな…」
「いずれ世界は発達障害だらけになっちゃうの?」

となんだかスケールの大きい妄想をしてしまいますよね。

もしかしたらその可能性も完全な0とは言えないかもしれません。
でもまずは身近な理由や原因を、きちんと理解しておきましょう。

〇自己紹介
◀rukkochan
X(旧Twitter→るっこチャンネル/元鬱仕事術
大学で4年間、心理学を勉強。
人生初の営業職で、自身も鬱になる。
本を読むことだけは好きだったので、
病院に通いながら1か月に20冊の本を読み、
蓄えた知識を実践しながら生きています。

本当に発達障害の人が増えているのか?

結論、本当に増えています

「自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する児童生徒数は、平成19年度以降、毎年、約6,000人ずつ増加しています。
また、平成26年度において、自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍する児童生徒数の特別支援学級に在籍する総児童生徒数に対して占める割合は、約44%です。」
(引用元:発達障害教育推進センター/統計情報

これを聞いて、
漠然とした不安を抱く方もいらっしゃるでしょうが、大丈夫です。

単純な遺伝の問題だけで
数が増えているわけではありません。

正しい背景をキチンと理解しておきましょうね。

発達障害が増えた原因 4選

1.発達障害を診断する基準が変更された

2.発達障害に対する認知度・理解度が向上した

3.世界が高度化している

4.疑似発達障害が増えている

それぞれ解説していきますね。

発達障害を診断する基準が変更された

参考サイト:特定非営利活動法人メルケアみなとセンター 法人事務局

2013年5月に、アメリカ精神医学会が作成した
精神疾患の診断基準DSMが改訂されました。

このDSMとは
精神疾患の診断に基準を設けることで、
医師が客観的に疾病の判断を下せるようにしたものです。

日本でもこのDSMは、一般的に使用されています。

以前との変更点は?一部抜粋

・『通常、幼児期・小児期または青年期に初めて診断される障害(Disorders Usually First Diagnosed in Infancy, Childhood or Adolescence)』のメインカテゴリーにまとめられていた各種の精神障害・発達障害が、『神経発達障害(Neurodevelopmental Disorders)』総称されるようになった。

・小児自閉症やアスペルガー障害など、「広汎性発達障害」とよばれていたものが、DSM-5では「自閉症スペクトラム障害」というひとつの診断名に統合された。

・サブカテゴリーに社会性(語用論的)コミュニケーション障害ADHDなどが加えられた。

・知的障害の判断基準が、知能指数の数字のみではなく、学力領域・社会性領域・生活自立領域において、現在にどれくらいのレベルで適応できているのかを
判定するように改訂されたことにより、知的な遅れや言葉の発達の遅れはないが社会生活で生きづらさを感じる子どもも障害として診断されるようになった。(これを高機能自閉症という。)

・今までは症状が出現し始める年齢が「7歳以前」とされてきたものが「12歳以前」引き上げられたことで、遅くに発症した子供についても基準内とされ、診断対象になった。

このように、
今まで発達障害の基準外とされてきた症状が、
基準が改訂されたことにより基準内となり、
必然的に母数が増えています。

発達障害に対する認知度・理解度が向上した

これについては実は
メリットとデメリットの両方があります。

メリット

・社会的認知が広まり、自分の生きづらさを
 ただの怠惰とするのではなく障害と認識し、
 正しく対処することができるようになった

相談機関の敷居が低くなったために、
 軽度の症状でも気軽に専門医に相談することが可能になった。

デメリット

・なんでもかんでも発達障害に結び付けられてしまうようになった。

・発達障害を免罪符にする人もでてきた。



本当に困っている人からすれば、
自分がただの怠け者ではなく、
脳の特性により、できないことがある、
と認識できるようになるのは大きな心の支えにもなります。

また、適切な対処をすることで、
周りからの理解も得られ、
自分らしく働ける工夫を考えていけることができます。

しかし、敷居が低くなった分、
何か少しでも生きづらさを感じた瞬間、
すぐに「自分は、あの人は発達障害なのではないか」と
間違った認識をする人が多くなってきているのも事実です。

また、中には
「自分はADHDなのだから」と
周りの協力や、自分のミスに対する妥協を過度に求め、
周りを疲弊させる人も出てきました。

世界が高度化している

今、世の中は高度な技術であふれています。
それに伴い、仕事内容も
IT、AI、システム開発、、、、と高度なものになってきました。

深刻な働き手不足から、
1人に対する負担も大きくなり、
必然的にマルチタスクを迫られる場面も多いでしょう。

もちろん昔からそういった高度な仕事はたくさんありました。
ただ、昔はがむしゃらに頑張ればよかった仕事も多かったように思います。

マルチタスクが苦手な人は、
がむしゃらに頑張れる仕事を。

コミュニケーションが苦手な人は、
コツコツもくもくと頑張れる仕事を。

しかし今は重度の競争社会に、深刻な働き手不足

自然と、働き手に求める仕事のクオリティも
底上げされてしまうのです。

結果、それをこなせない人は
自動的に日常生活に生きづらさを感じ、
最終的には専門機関を受診する、という事態になるのです。

疑似発達障害が増えている

疑似発達障害とは
一般的に発達障害の特性といわれる、

・集中力がない
・落ち着きがない
・注意散漫
・忘れ物やミスが目立つ
・思ったことをすぐに口に出してしまう

これらの症状がみられたとき、
それが脳の特性によるものではなく
他の様々な要因によって引き起こされているもののことを言います。

例えばこんな要因があります。

・運動量の低下から、姿勢保持が難しい
 →多動につながる

・スマホ・タブレットのせいで、視覚運動が苦手に
 →注意散漫、ケアレスミスにつながる

・食事の偏りから、脳のスタミナ切れ
 →集中力が続かない原因に

・愛着障害を抱えている。

実は愛着障害とADHDの症状は似通ったところがあります。

実際に、本当は愛着障害からくる生きづらさなのに
ADHDと診断されてしまうこともあるとか。

この問題が引き起こす最大のデメリットは、
適切な治療と対策が行えないことです。

例えばADHDでは、
薬物療法がおこなわれることがありますが、
愛着障害の人や
食事の偏りによって脳のスタミナ切れを起こしている人に
ADHDの薬を飲ませても、なにも解決しないですよね。

まとめ

いかがでしょうか。

ただ、「発達障害の人が増えている」と聞かされるより、
原因を知ってから聞くと大分印象も違いますよね。

大切なことは、
自分の生きづらさに対して、正しい対処ができるように
自らも知識をアップデートしていくということ。

最近では、漫画形式で面白おかしく
発達障害について学ぶことができます。

おすすめの漫画はこちらの記事でご紹介しています。

また、発達障害に関する話題は、
このブログでもどんどん取り上げていきますので
ぜひまた覗きにきてください。

記事に関するご意見・ご相談は相談フォームより。
ではまた次の記事で。

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