考えるとはどういうことか?「頭を使え」と言われたら

仕事との向き合い方

営業時代の私を一番困らせた言葉。

「もっと頭を使って”考えろ”!」

皆さんにとってもよく聞く言葉であり、
とっても身近なフレーズかもしれません。

でもこれって実はとっても難しいんですよね。

〇自己紹介
◀rukkochan
X(旧Twitter→るっこチャンネル/元鬱仕事術
大学で4年間、心理学を勉強。
人生初の営業職で、自身も鬱になる。
本を読むことだけは好きだったので、
病院に通いながら1か月に20冊の本を読み、
蓄えた知識を実践しながら生きています。

考えるとはどういうことか?

辞書的な意味

「考える」という言葉は辞書で引くと、

・知識や経験などに基づいて、筋道を立てて
 頭を働かせる。

・関係する事柄や事情について、
 あれこれと思いをめぐらす。

・工夫する。工夫してつくり出す。

・問いただして事実を明らかにする。取り調べて罰する。

・占う。占いの結果を判断・解釈する。

(引用:goo辞書:考える

とあります。

これをみてもなんとなくピンときませんね。。。

本質的な意味

「考える」という言葉の意味について、
私はこう一言でまとめたいと思います。

「正解のないものについて、様々な手法を用い、納得のいく答えを導き出すこと。」

これについて、解説していきますね。

「考える」には実は2種類ある

考えるには、実はこの2種類があります。

①自ら問題・課題提起をする
②正解のない問題に対して、
 正しそうな答えを導きだす。

難しく言いましたが、例を出しましょう。

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あなたは新入社員です。
そしてちょっとうっかりさん。

日々のケアレスミスが多く、毎日上司に怒られています。
5分程度の遅刻、誤字脱字、
メールの送信ミスなどなど、、、

ついに上司に呼び出されて、
「いい加減にしてくれ。
もう少し考えながら行動してくれ」

と言われてしまいました。

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この場合、

①なぜ自分はミスをしてしまうのか

 日々の生活の中でミスの原因となっているものは何か
 
 そもそもこのミスは減らせるものか?
 
 一人で対応可能か?

②ミスを減らすためにはどう工夫すればいいか

こういったことに疑問をもち
答えを出そうと創意工夫してみることが、
考える、ということです。

この疑問に答えを出すためには、
時には

・自分で体験してみる

・考えた答えを実践しトライ&エラーを繰り返してみる

・自分の目線と上司の目線、など

様々な視点から物事を見てみる
といったことが必要になってきます。

勘のいい方ならお気づきかもしれませんが、
「考える」とは「分析する」ことと
≒(ニアリーイコール)なのです。

分析方法について詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧くださいね。
この記事の一番最後にも貼っておくので、
この記事を読み終わってからでも大丈夫です。

「考える」に似ている行為

ここで注意していただきたいのが、
日常でよくある行為の中で、
「考える」に近いけれどちょっと違うものがある、
ということです。

それが
・テスト勉強
・思い出や人に思いを巡らすこと

です。

・答えを思い出せなくて「考える」
・あの人のことを「考える」

日本語としては何ら違和感はありませんが、
これは本質的な意味とは違います。

これらは
・答えを思い出せなくて、知っているはずの答えを
 「思い出そうとしている」
・あの人のことを「想像する・思い出に浸る」
などと言い換えることができます。

混ざらないように注意しましょう。

なぜ「考える」が難しく感じるのか

抽象的な表現が得意ではない
発達障害やグレーゾーンの人にとって、
「考える」という言葉は嫌悪感さえ抱くこともあります。

なぜ「考える」という行為はこんなに難しいのか?
理由を4つ紹介します。

動作ではないから

「考えろ」と言われて、
すぐ何をすればいいかイメージができないように、

「考える」という言葉は動作を表現する言葉ではないので、

抽象的な指示が苦手なひとには、
難しく感じます。

考えるには種類があるから

先ほど述べたように、考えるにはいくつか種類があり、

さらには
紛らわしいけど「考える」とは違うもの、もあるため、

咄嗟の判断は慣れていないと難しいと言えるでしょう。

正解がないから

これがもっとも「考える」を難しくしている要因です。

テスト勉強などのように、考えれば答えが必ずある、
というものではありません。

考え方、思考の仕方、答えの導き方は
正直に言いますと、経験とセンスがものを言います。

数をこなし、正解パターンをいくつも知り、知識を蓄える以外の方法がありません。

そう、考えるには近道がないのです。

限界がないから

正解がない、に重複しますが、
正解がない=限界もない、ということでもあります。

考えるひとの数だけ正解があり、
時代やタイミングによっても、正解は変わるでしょう。

「じゃあ自分には無理じゃん、、、」

と思うかもしれませんが、大丈夫。

正解や限界がないということは、
間違いもそれほどない、ということです。

どうしたら「考える」ができるようになる?

「考える」思考回路の型を知る

この記事の最後に紹介する記事の、
分析方法を実践してみてください。

「日常にそんな考えるための題材がないよー泣」

という方は題材探しに以下をお試しあれ。

・本屋さんで社会問題等を扱っている本が
 並んでいるコーナーに行く
・ドキュメント番組を見る

自分の不満に敏感になる

「日々不満なことに考えを巡らすなんて、
心の健康的によくないんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、
日々の不満は、アイデアの宝庫。

だって、コートについた猫の毛を
ちぎったガムテープでぺたぺたとることに
不便を感じた人がコロコロを思いついたでしょうし、

野菜の皮を包丁で向くのがめんどくさいと思った人が、
ピーラーを開発したはずです。

でもこれにはコツがあります。

日々の生活の不満について、
「めんどくさいな、、、」
「なんでこんなことしなきゃいけないんだ、、、」
と考えるのではなく、

「この不便を解消するためには何が足りないのか?」
「なぜこれをしないと、日々の生活は成り立たないのか?」

というように、
きちんと「考える」ことをしてください。

でないと文句を言うだけの人になってしまいますからね。

暇な時間を作る

これ、結構大事なんです。

人は忙しいと、余裕がなくなって
柔軟な考え方ができなくなります。

むりやりにでも一日の中に暇な時間を作って、
ぼーっとしてみてください。

外の風を浴びながら、街を目的もなく歩きながら、、、、

そうすると自然といろんな考えが頭を巡ります。

ふっといい考えや解決策がおりてくることもありますし、
思考が整理されることもあります。

ここで大切なのは、
暇だからと言って、
本を読んだり、SNSを見たりしないこと。

外の世界に目を向けることが大切です。

おすすめの本

一応いくつか、
私が読んだことのある本をご紹介しておきますね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

言われると困る言葉、
私の中で第1位の「考えろ」。

これで少しは、「考える」ということばを
身近に感じていただけると嬉しいです。

最後に、分析方法に関する記事をいくつかおいておきますので、
ご覧くださいね。

記事に関するご意見・ご相談は相談フォームより。

ではまた次の記事で。

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